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NTTデータ、「BizXaaSオムニチャネル」の製造業向けラインナップを提供開始

NTTデータ「BizXaaSオムニチャネル」製造業向けラインナップの概要

 株式会社NTTデータは1日、「BizXaaSオムニチャネル」の製造業向けラインナップの提供を開始した。

 BizXaaSオムニチャネルは、商品・顧客・在庫・注文情報を一元管理し、チャネルをまたいだシームレスな購買体験を提供可能にするオムニチャネルソリューション。SAPの「SAP Hybris Commerce」を採用し、従来の顧客接点領域における実績とノウハウをもとに提供する。

 NTTデータでは、これまで多くの小売業がオムニチャネル化の整備を進めてきたが、製造業においても「営業担当者が製品情報を正確かつ早く参照できるようにしたい」「取引先がウェブサイトを使って、セルフサービスで製品を繰り返し購入できるようにしたい」といった、B2Bオムニチャネルへのニーズが高まっていると説明。

 一方、B2Bオムニチャネル化のためには、製品選定・見積もり・メンテナンス受注を効率化するウェブサイトの立ち上げや、各国の代理店で異なる製品カタログの一元管理、さらには各代理店の受注動向の蓄積・管理などを実現する必要があるとして、こうした課題への対応のため、製造業向けB2Bオムニチャネルを提供する。

 製造業に対して、多言語・多通貨表示、代理店用製品カタログの出し分け、見積もり・受注サイトなどの機能を提供することで、国内外の代理店の製品選定・見積もり・メンテナンス受注を効率化する。

 海外各国の個別運用を想定し、1つのプラットフォーム上で、多言語・多通貨に対応した海外各国個別サイトの立ち上げが可能。海外各国のデジタルチャネルの普及状況や業務スタイルに応じて、サイトごとにコマース機能・オーダー管理機能・カタログ機能を取捨選択できる。

 特定の市場や国向けに異なるカタログの作成・展開が可能で、代理店ごとに製品カタログの一部に関して検索制限をかけることで、各国のビジネスに合った製品情報の提供が可能。国内外の代理店ごとの製品カタログ制御や、注文管理にも対応する。

 システムのキャパシティプランに合わせて課金額を設定するコア課金モデルに加え、NTTデータ独自のライセンス体系(登録製品数課金または取引先数課金)で提供するため、ウェブサイトのアクセス数増加に伴いサーバーを増強しても、登録製品数や取引先数が増えなければライセンス金額は変わらないなど、リーズナブルに導入できるとしている。

 NTTデータグループでは、提供を開始するソリューションを含めたBizXaaSオムニチャネル事業で、国内外合わせて年間100億円規模の売上を目指す。