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CTC、Open Compute Projectのサーバー・ストレージなどを展示

 Interop Tokyo 2014の「SDI ShowCase」において伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)は、Open Compute Project(OCP)規格のっとったサーバーやストレージ、スイッチを収めたラックを展示。実際に稼働させて、OpenStackを使ったIaaS基盤をデモしている。

 OCPは、米Facebookが中心となって始まった活動で、クラウドなどの現代的な環境向けに、従来のサーバーやデータセンターの形にとらわれない、効率的なハードウェアなどの設計をオープンに提供している。

 展示では、OCP仕様の21インチ幅のラックに、多数のサーバーノードを集積するサーバーや、2Uに14台×前後2列で最大28台のディスクを搭載するJBODストレージが並ぶ。また、ネットワーク機器向けLinux「Cumulus Linux」をQuantaのスイッチにインストールして動かしている。

 各機器の電源としては、ラックで1カ所にAC電源を集中して配置。3200Vでラックに入ってきたAC電力を、ラックの電源がDC 12Vにして各機器に供給する。

CTCがデモする、OCP規格のサーバーやストレージ、スイッチ
OCP規格の高密度サーバー。サーバー内蔵型超高速ストレージ「ioScale」も
2Uに最大28台のディスクを搭載するJBODストレージ
ネットワーク機器向けLinux「Cumulus Linux」をインストールしたスイッチ。その下には、ラック共通の電源が並ぶ
ラックの空いている部分から背面方向を見る。真ん中付近に上下に通っているケーブルが、ラックに供給される3200VのAC電力。それがラック共通電源でDC 12Vに変換され、3カ所で上下に通っているバーで各機器に供給される
OCPサーバーでOpenStackによるIaaS基盤が稼働

 なお、Quantaのブースでも、OCP規格にのっとったサーバーやストレージの「Rackgo X」シリーズを展示している。

QuantaのOCP規格サーバーやストレージ「RackgoX」シリーズ。上から、マイクロサーバー「S1M」、コンピュータサーバー「F03C」/「F03A」、JBODストレージ「JBR」
OCP規格モデル以外でも、同様に高集積なサーバーやストレージを展示

高橋 正和