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日本HP、SDNを使ったセキュリティソリューションやLync連携を展示

 HPのブースでは、SDNソリューションやネットワーク製品、サーバーやストレージ、無線LAN製品などを展示している。

 ブース正面には、SDNのコーナーが大きく設けられている。ここでは、5月27日に発表されたSDNアプリケーション「HP Network Optimizer SDN Application for Microsoft Lync」と「HP Network Protector SDN Application」を中心に展示している。

 「HP Network Optimizer SDN Application for Microsoft Lync」は、Microsoftのビデオ会議システム「Lync」でのネットワーク利用を最適化するもの。LyncのSDN APIによって通信状況を取得し、それを元にSDNコントローラ「HP VAN SDN Controller」からOpenFlowで該当トラフィックのQoSを動的に制御する。

 「HP Network Protector SDN Application」は、SDNを使ったネットワークセキュリティ。HPのセキュリティデータベース「RepDV」を照合して脅威サイトへのアクセスを遮断する。

 同コーナーではそのほか、SDNコンサルティングソリューションや、HPのNFV(ネットワーク機能の仮想化)への取り組み、HPのOpenStackディストリビューション「HP Helion」なども紹介していた。

HP Network Optimizer SDN Application for Microsoft Lyncの構成
Lyncを使っているところ
HP Network Optimizer SDN Application for Microsoft LyncでLyncのトラフィックを設定
「HP Network Protector SDN Application」の構成
HPのNFVへの取り組みの紹介
OpenStackディストリビューション「HP Helion」の紹介

 サーバーのコーナーでは、高密度のサーバーとして「SL2500 Gen8」や「MoonShot 1500」を展示。さらに、2013年11月に発表された、データセンターレベルの管理に対応したインフラ統合管理ソフト「HP OneView」をデモしている。

 ストレージのコーナーでは、SANストレージ「3PAR StoreServ 7000」と、バックアップストレージ「StoreOnce」のハードウェア「4500」とソフトウェアアプライアンス「VSA」、テープドライブ「StoreEver LTO6」の3つの階層のストレージ製品を展示している。StoreOnceは、重複排除によりバックアップのディスク容量を削減できるのが特徴。またStorEver LTO6は、LTFS(Linear Tape File System)によりコンピュータからファイルシステムとしてアクセスできるため、データを扱う現場が自分でドラッグ&ドロップによりテープにバックアップできる。

SL2500 Gen8サーバー
MoonShot 1500サーバー
インフラ統合管理ソフト「HP OneView」。データセンターレベルの管理に対応
バックアップストレージ「StoreOnce 4500」
ソフトウェアアプライアンスの「StoreOnce VSA」。重複削除でディスク使用量を削減している
テープドライブの「StoreEver LTO6」(筐体は展示用に透明)。LTFSによりファイルシステムとしてアクセスできる
SANストレージ「3PAR StoreServ 7000」
垂直統合システム「HP Converged System」

 そのほか、「Tiping Point」ブランドの次世代ファイアウォールや次世代IPS、データセンター向けスイッチ「FlexFabric」、ネットワーク管理製品「Intelligent Management Center(IMC)」、中小企業向けのパッケージ製品「HP Just RIght IT」、無線LAN製品などが展示されている。

「Tiping Point」ブランドの次世代ファイアウォールや次世代IPS
データセンター向けスイッチ「FlexFabric」
ネットワーク管理製品「IMC」。大島本社にあるネットワークを表示している
中小企業向けのパッケージ製品「HP Just RIght IT」
無線LANコントローラ

高橋 正和