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OSの位置付けが変わった “最後のWindows”静かにローンチ

OSの優先順位は「3番目」

 Bloombergによると、MicrosoftのWindowsチームはPCの先を見据えたプロジェクトの研究開発に取り組んでいるという。例として、ARヘッドマウントディスプレイHoloLens、企業のカンファレンスルームでの利用を想定した84インチの大型タッチ画面コンピュータなどを挙げている。そして、MicrosoftのOSはOfficeとSkype向けに「最高のホームOS」にしたい、というWindowsトップのTerry Myerson氏の言葉を紹介している。

 そしてこれは、数年おきに最新版をリリースするのではなく、Windows Insiderで行った定期的なアップデートと改善のプロセスに続くものを指すという。「社内でWindows 11に取り組んでいる者はいない」(Myerson氏)というのだ。

 Nadella氏は6月に社員に向けた電子メールで、OSの優先順位を3番目と説明した。優先順位のトップは生産性サービス、2番目はクラウドだ。OSはその下になる。つまり「OSそのものでよりも、OSと結びついたサービスで利益を上げる」ということだ。

 Windowsの位置付けは変わった。Gartnerのアナリストは、「Windowsは“先頭”から“支援”へと役割を変えた」と分析している。

岡田陽子=Infostand