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XboxとBingを打ち切り? CEO候補Stephen Elop氏の腹の中

 Microsoftの新ゲーム機「Xbox One」の発売が迫っている。クラウドと連携して“全てのエンターテインメントを集約”するという意欲製品だ。だがこのタイミングで、これに水を差すような話が飛び出してきた。次期CEOの有力候補の一人で、Nokiaから古巣Microsoftに帰ってきたStephen Elop氏が、もしCEOに就任した際には、Xbox部門の売却、さらにはBingサービスまで打ち切る考えを持っているというのだ。

エンタメとコミュニケーションを統合する「Xbox One」

 「Xbox One」は「Xbox 360」の後継機で、オンラインサービスのXboxLiveと連携してエンターテインメントやコミュニケーションのサービスを提供する。「4K」解像度と7.1chサラウンド音声に対応し、ゲームをプレーするほか、クラウドに動画を保存したり、テレビ放送と連携しながら番組の関連情報を画面に重ねて表示することなどができる。11月22日に北米や欧州で発売(日本では2014年)の予定だ。

 特徴的なのはカメラとマイクを持ったコントローラー「kinect」の新版だ。音声操作では声をかけるとオンになる常時待機に対応。カメラでユーザーを追尾したり、音声命令に応えてサービスを切り替える。ある意味iPhoneのSiriに似た部分もあるが、kinectではユーザーの心拍数まで認識できるという。またSkypeとの統合で、友人と簡単にテレビ電話ができる。

 Xbox部門は、昨年のホリデーシーズン商戦ではPCの低調を補ったが、現在どうだろう。“One Microsoft”を掲げた今年7月の組織改編でOSやハードウェアの担当を分割したため、数字的に見えにくくなっているが、直近の2014年第1四半期(7-9月)のXbox 360の販売台数は120万台(50万台減)だったという。累計では8000万台を突破したが、確かに次世代機への移行時期を迎えている。

(行宮 翔太=Infostand)