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オープンなハードウェアを実現? 組み立て式スマートフォン「Project Ara」

 Google傘下のMotorolaが、パーツを組み合わせてスマートフォンを自作できるようにする「Project Ara」プロジェクトを発表した。サードパーティのモジュールを組み合わせて、自分好みのスマートフォンを作れるというものだ。オープンなハードウェアプラットフォームで、スマホにも自作PCのような世界が実現する。メディアの関心は高いようだが、一般向けになるかというと、疑問符も付くようだ。

“ハードウェアのAndroid”目指す

 Project Araは、Google傘下のMotorola、Advanced Technology and Projectsグループが10月末に発表した。Motorolaがフリーでオープンなハードウェアプラットフォームを開発し、この上にサードパーティの業界標準ハードウェアを組み合わせることができるという。

 Motorolaは、このハードウェアプラットフォームを「endoskelton(endo)」と呼んでおり、これがモジュールを支える構造的なフレームとなる。モジュールは「アプリケーションプロセッサ、ディスプレイやキーボード、追加のバッテリー、(脈拍数などをモニターする)パルスオキシメーターでもなんでもよい」という。

 目標は、Androidプラットフォームがソフトウェアで実現したようなことを、ハードウェアにもたらすことだ。「活発なサードパーティ開発者エコシステムをつくり、参入障壁を引き下げ、イノベーションを加速し、開発時間を圧縮する」とMotorolaは記している。

 これは、ユーザーにもメリットをもたらす。ユーザーは自分の携帯電話の機能、外観、製造、価格などを選択できるようになるからだ。たとえば、部品を取り替えれば、同じ携帯電話を長く使い続けることができる。「ユーザー、開発者、そして携帯電話の関係をもっと親密に、オープンにする」という。

 Motorolaは1年前からこのプロジェクトに取り組んできたというが、実現のきっかけとなったのが「Phonebloks」だった。PhonebloksはオランダのDave Hakkens氏が9月に構想を明らかにしたもので、レゴブロックのような感覚でスマートフォンを作れる。You Tube上のPhonebloksのビデオによると、各モジュールが共通の基盤を持ち、ユーザーが自分のニーズに合わせてカスタマイズできるといい、Project Araと同様の構想であることがわかる。

 MotorolaはPhonebloksと提携し、Phonebloksがコミュニティを担当し、Motorolaが技術面で構想を実現していくという。Phonebloksは9月からクラウドキャンペーンサイトThunderclapでキャンペーンを開始。MotorolaがProject Araを発表した翌10月29日に目標の90万人を上回る約98万人のサポーターを得て終了している。Phonebloksは今後も独立したコミュニティとして運営を続けるという。

(岡田陽子=Infostand)