事例紹介
幻想的な「街」で挙式できる、リゾナーレ八ヶ岳の「Zoho CRM」活用術
キャンセル率を半減できたワケ
(2014/10/29 06:00)
リゾナーレを手がけたイタリアの世界的建築家、マリオ・ベリーニ。彼がこの地に築いたのは、建築という名の「物語」でした。日常から非日常への入り口となる門をくぐれば、そこはイタリアの山岳都市を想わせる幻想的世界。石畳の回廊、山々を見渡す広場、そして人々が集う劇場を舞台に織り成される物語。その主人公こそが、あなたという旅人なのです。(星野リゾート リゾナーレ八ヶ岳 公式サイトより)
幻想的な街・リゾナーレ八ヶ岳
長野県と山梨県にまたがる小淵沢山麓に建つリゾナーレ八ヶ岳は、星野リゾートが運営するリゾート施設だ。一般的に「再生案件」と呼ばれるもので、前事業者から引き継いだ施設を「ファミリーリゾート」として再生。宿泊からブライダル、リテールまで含めた収益構造を再構築し、2001年に開業した。
7万平方メートルにおよぶ広大な土地に、ホテル棟、長さ150メートルの石畳の回廊を挟んだレジデンス棟などが並び、単なる「施設」ではなく1つの「街」として演出されている。
石畳の回廊は「ピーマン通り」と呼ばれ、通り沿いには地元の野菜やパン、ワイン、服飾雑貨のお店やカフェなどが並ぶ、まさにヨーロッパの街並みを思わせる瀟洒(しょうしゃ)な空間が広がる。2011年からは地元のワイナリーと契約、「ワインリゾート」としても展開し、地域の魅力を発信している。
街のコンセプトは、大人から子供まで自然の中でゆったり寛げる「大人のためのファミリーリゾート」。定期的にイベントも開かれ、2014年11月3日まではハロウィンイベントとして、カボチャアイテムが飾られる中、仮装してショッピングやパレードを楽しめる。12月にはクリスマスイベントも予定され、昨年はプロジェクションマッピングが行われた。こうしたイベントが季節ごとに企画され、年間を通じて非日常的な世界を満喫できる。
街の一角には、ドーム型の形状が印象的なガーデンチャペルも。「ZONA(ゾーナ)」と名付けられ、八ヶ岳から舞い降りた二枚の葉が偶然重なり合う様子をモチーフとした建築物が、昼は鮮やかな緑に包まれ、夜は青い光でライティングされ、幻想的な光景が水面に揺れる。
「街には住人もいて、街全体で祝福する」。ここで提供するのは、そんな「一生、記憶に残るウェディング」という体験だ。
このリゾナーレ八ヶ岳のブライダル事業で、2013年6月以来、顧客管理にクラウド型CRMサービス「Zoho CRM」が活用されている。背景には、東京と八ヶ岳で緊密に連携が取れない悩みがあったという。その経緯と効果について、星野リゾート ブライダル広告 Webディレクターの深水善道氏に話を聞いた。