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サイバーソリューションズとアシスト、自治体向けネットワーク分離を支援

 サイバーソリューションズ株式会社は20日、株式会社アシストが提供する標的型攻撃対策ソリューション「ダブルブラウザ・ソリューション」が、自治体専用のメール無害化機能を実装した統合型メールシステム「CyberMail」と連携対応したと発表した。また、Ericomパートナープログラムにおけるソリューション・パートナーに認定されこともあわせて発表している。

 アシストのダブルブラウザ・ソリューションは、クライアント仮想化製品「Ericom」を利用し、統合行政ネットワーク(LGWAN)内の業務端末から仮想ブラウザ経由でインターネットを利用するソリューション。ブラウザの画面転送の通信以外をすべてファイアウォールで遮断することによって、標的型攻撃による情報漏えいを防止し、安全なインターネット利用を可能にしている。

 一方、CyberMailでは、インターネットメールに対して、メール本文内のリンク削除や、添付ファイルの内容をテキスト抽出し、転送メールの本文に挿入するメール無害化に対応している。自治体情報システム強靭性向上モデルでは、インターネットからのメールであっても、無害化すればLGWAN内に取り込めるとしており、これによって、LGWAN側の既存メールサーバーへの転送を実現できる。

 今回はさらに、CyberMailがダブルブラウザ・ソリューションに対応したことで、受信したメールと添付ファイルの原本を、LGWAN内の業務端末から仮想ブラウザ経由で安全に確認できるようになった。これによって、セキュリティとユーザーの利便性のバランスを保ったインターネット分離を実現するとのこと。

 今後両社では、ダブルブラウザ・ソリューションとCyberMailをそれぞれのパートナーを通じて展開し、自治体のネットワーク分離を支援する考えだ。

石井 一志