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日立、IoTプラットフォームの開発・構築を強化、米国に拠点を設置

 株式会社日立製作所は14日、デジタルソリューション事業の拡大に向け、IoTプラットフォームの開発・構築を強化すると発表した。新たに米国に設置するサービス&プラットフォームビジネスユニット(以下、プラットフォームBU)のグローバルヘッドクォーターを中心に、2016~2018年度の3年間累計で約1000億円を投資する。

 日立では、同社の強みである産業機器やプラント、社会インフラ整備などの運用を制御するOperational Technology(OT)とITを結集したIoTプラットフォームにより、顧客の課題解決や成長の実現に貢献すると説明。米国サンタクララにプラットフォームBUのグローバルヘッドクォーターを設置し、北米、欧州、日本などの拠点で構成されるグローバルチームを率いる。

 プラットフォームBUでは、アナリティクス、AI、セキュリティなどのITと、鉄道運行管理、プラント制御などで培われたOTの融合によるソフトウェア群からなるIoTプラットフォームの開発、構築を進める。日立の強みと知見、パートナーや顧客の知見を融合することで、最小限のカスタマイズでスピーディーかつフレキシブルにソリューションを組成するオープンプラットフォームとなるとしている。

 日立では、顧客にサービスを提供する12のフロントBUと、プラットフォームBU、競争力の高いコンポーネントでサービスを支えるインダストリアルプロダクツBUの、3階層からなるマーケットドリブン型の事業体制を始動。プラットフォームBUは、IoTプラットフォームをフロントBUに提供することにより、フロントでのイノベーション創出を後押しするとしている。

三柳 英樹