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メガネショップの「Zoff」、全国約150店舗でクラウドPOSを導入

 ソフトバンクテレコム株式会社は23日、株式会社インターメスティックが、タブレットを使ったクラウド型POSレジサービス「クラウドPOS」を採用したと発表した。インターメスティックは、運営するアイウェアショップ「Zoff(ゾフ)」の全国約150店舗にクラウドPOSを導入。店舗業務全般の効率化を図り、システムのトータルコストを約2分の1に圧縮したという。

 クラウドPOSは、専用POSアプリをインストールしたタブレット端末(iPad)をクラウドと連携させることによって、本格的なPOSの機能を実現したソリューション。タブレット端末とクラウドサービスをベースとしているため、アプリのみで機能のカスタマイズが容易にでき、機能追加のためのシステム開発のコストや工数が削減できるという。

 インターメスティックでは、売上データや顧客分析などのマーケティング情報を生かした店舗運営を視野に入れる中で、柔軟に機能追加でき、他システムとの連携も容易なPOSシステムへの移行を検討していた。同社は今回、クラウドPOSを導入することで、リアルタイムに確認できる売上情報を参考にした商品ディスプレイや、iPadを利用した、洗練された店舗空間の演出が可能になったとのこと。さらに、レンズ品番の一覧表をタブレット画面に表示しながら、顧客を待たせることなく注文表を作成するといった、決済以外の機能も活用可能になった。

 また従来のシステムでは、レジの入力ボタン数に制限があるなど、店舗ごとに必要となる機能が不足している点も課題だったが、クラウドPOSはニーズに応じたカスタマイズが可能なことから、簡単にタッチメニューの追加を行え、入力作業を簡素化できるとした。

 なお、ソフトバンクテレコムは今回の導入において、タブレットごとに必要なセキュリティ対策を一元的に管理し、業務の安全性と効率化を促進する「ソフトバンクテレコム ビジネス・コンシェル デバイスマネジメント」も提供する。

 加えて、専用のPOSサーバー運用のためにクラウドサービス「VMware vCloud Datacenter Service」を提供。サーバー自社運用時と比べて負荷が軽減できるだけでなく、システムのトータルコストを従来型のレジシステムと比較して約2分の1に圧縮したとのことだ。今後は、インターメスティックが目指す顧客属性によりマッチした商品提案のため、タブレットを使った顧客情報管理システム構築の取り組みも支援するとしている。

石井 一志