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日本HP、x86ベースになった無停止サーバー「Integrity NonStop X」

HP Integrity NonStop X

 日本ヒューレット・パッカード株式会社(以下、日本HP)は27日、無停止サーバーの新プラットフォーム「HP Integrity NonStop X」(以下、NonStop X)を発表した。24時間365日無停止での稼働を可能にしながら、オープン技術を採り入れ、高性能と低TCOを両立させているという。また同時に、UNIXサーバー「HP Integrity サーバー」において、1ソケットの2Uラック型サーバー「HP Integrity rx2800 i4 1-socket」を発表している。

 日本HPではこれまで、インテルのItaniumプロセッサを利用して無停止サーバー「HP Integrity NonStop」を提供してきたが、今回発表されたNonStop Xでは、新たにx86プラットフォーム(Xeonプロセッサ)を採用。またネットワークについても、InfiniBand FDRの採用により、最大56Gbpsの広帯域と低レイテンシを実現し、システム全体の性能を大幅に向上させた。

 さらに、LinuxやJBossをはじめとするOSSとの親和性を高め、HP NonStop SQL/MXをANSI SQL-92標準に準拠させるなど、無停止サーバーの適用領域をデータベース統合、高可用性Javaアプリケーションなどにも広げられるようにしている。

 なお、無停止を実現するためにシステム全体がデザインされているのは従来と変わらず、単一システム内でハードウェアだけでなくプロセスも二重化されているため、プライマリプロセスで障害が発生しても、バックアッププロセスが瞬時に処理を引き継ぐとのこと。

 価格は、HP NonStop OSソフトウェアライセンス3年分と、HP NonStop OSネイティブのTPモニター「Pathway with TS/MP」ライセンス3年分を含み、6061万9900円(税別)から。

 一方のHP Integrity rx2800 i4 1-socketは、最大8コアのItanium 9500番台を搭載する1ソケットのUNIXサーバー。Oracle Databaseとの相性が良いHP-UX 11i v3を利用した、小規模データベースシステムの構築・リプレースに適しているという。

 また、仮想化テクノロジー「HP-UX Containers」や「HP-UX vPars and Integrity VM」を利用することで、システム統合を促進し、高いセキュリティと優れたコストパフォーマンス、柔軟性を提供するとした。

 価格は161万8000円(税別)から。

石井 一志