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ネットワールド、IE6互換ブラウザを開発

 株式会社ネットワールドは、Internet Explorer(IE) 6向けに開発されたWebアプリケーションを、Windows 7/8で動作可能にするためのIE6互換ブラウザ「LIBRA(ライブラ)」を開発したと発表した。5月下旬より、商用利用するユーザー向けに無償提供を開始する。

 Windows XPは4月9日をもってマイクロソフトのサポートが終了したものの、企業内には、Windows XP以前に搭載されていたIE6でしか利用できないWebアプリケーション資産が、まだまだ残っている。

 そこで従来は、Windows 8/7などの新しいOSへPCを移行するとともに、Windowsアプリケーションと動作に必要なレジストリ情報、システムファイルを合わせてカプセル化するアプリケーション仮想化技術を用いて、異なるOS上でも動作可能にする「VMware ThinApp」を使用するソリューションが訴求されてきた。しかし、OSと切り離してIE6をカプセル化することをマイクロソフトが許諾していないため、ライセンス規約に抵触せずにWebアプリケーションの継続利用を行えない問題があったという。

 これに対して今回提供する「LIBRA」では、IEのレンダリングエンジンやコンポーネントを使用して互換性を維持しており、IE6そのものを利用しない状態でWebアプリケーションを動作させることから、新OS上でもIE6向けWebアプリケーションを利用可能にしているとのこと。

 ネットワールドではこうしたメリットを生かし、以前から提供していた「VMware ThinApp」によるアプリケーション仮想化支援サービスを積極的に拡販していく考えで、ユーザー環境に合わせた「LIBRA」の機能カスタマイズやサポートにも対応するとしている。

石井 一志