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日立、ミッドレンジストレージ向けのフラッシュモジュールを提供

オールフラッシュ構成が可能なストレージも

 株式会社日立製作所(以下、日立)は、ミッドレンジクラスのユニファイドストレージ「Hitachi Unified Storage(HUS) VM」向けに、フラッシュメモリモジュール「Hitachi Accelerated Flash(HAF)」を提供すると発表した。同時に、「HAF」を搭載したオールフラッシュ構成に対応するストレージ「HUS VM all flash」を発売する。

Hitachi Accelerated Flash
HUS VM all flash

 日立では2012年から、エンタープライズディスクアレイ「Hitachi Virtual Storage Platform(VSP)」向けに、フラッシュメモリの性能を最大限に引き出すデータ処理高速化ソフト「Flash acceleration」や「HAF」を提供開始している。

 今回は、この「HAF」をミッドレンジストレージである「HUS VM」を提供するもの。「HAF」は独自のフラッシュメモリコントローラを搭載しており、一般的なSSDの2倍にあたる1.6TBの容量を搭載できることから、容量あたりの導入コストを削減できるという。なお「HUS VM」では、1システムあたり最大96台の「HAF」を搭載できるため、容量を153.6TBまで拡張できるとのことだ。

 一方の「HUS VM all flash」は、「HAF」5台と「Flash acceleration」を標準搭載したオールフラッシュストレージ。従来機種と比較して約2倍のデータ読み込み速度を実現するほか、取り扱うデータの種類や容量などに応じて、「HAF」の追加搭載、あるいはバックアップデータ向けのHDDの搭載などが可能で、最適な構成で提供できるとした。

 容量あたりの導入コストに優れた「HAF」を利用するので、一般的なSSDなどを利用する場合と比へ、導入コストを約30%削減できる点も特徴。さらに、ストレージデバイス仮想化機能「Hitachi Universal Volume Manager」、ボリューム容量仮想化機能「Hitachi Dynamic Provisioning」などを標準搭載し、導入や運用管理にかかるコストを削減できるという。

石井 一志