ニュース

ISID、クラウド型SAP ERPの初期導入を3カ月990万円で提供するサービス

 株式会社電通国際情報サービス(以下、ISID)は25日、ISIDが提供する月額課金型のSAP ERPクラウドサービス「BusinessACXEL for SAP ERP」(以下、BusinessACXEL)の標準的な初期導入支援を、短期かつ固定価格で提供するサービスを発表した。期間と価格は、3カ月、990万円。なおこのサービスは、SAPの短期導入ソリューション「SAP Rapid Deployment Solutions」の承認を、SAP ERPの導入サービスとしては日本で初めて取得したという。

 BusinessACXELは、SAP Business All-in-Oneソリューションを採用した基幹業務向けクラウドサービスで、ISIDが2010年4月から提供している。特徴は、SAP ERPのライセンス利用、ライセンス保守、システム運用を一つのサービスとして統合している点で、クラウドプラットフォームにはAmazon Web Servicesを採用し、ユーザーに応じた月額課金形態で提供しているという。

 今回発表されたサービスは、BusinessACXELの導入時に必要となる各種支援作業を、短期間かつ固定価格で提供するもの。使用する機能や支援メニューなどをあらかじめ限定しており、具体的には、環境準備、CRP(カンファレンス・ルーム・パイロット)、トレーニング支援および移行支援を3カ月で実施する。また、本稼働後1カ月の稼働支援もあわせて提供するとのこと。

 対象となる機能は、総勘定元帳、債権管理、債務管理といった財務会計と、利益センター管理、原価センター管理といった管理会計である。

 なお、今回のサービスに含まれないBusinessACXELの機能や、海外グループへの展開支援、販売・購買モジュールの導入、情報分析(BI)システムの構築といった付随サービスについても、個別見積もりにて対応するとしている。

石井 一志