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NTT Com、アプリの開発・運用を容易に行えるPaaS型クラウドサービス

 NTTコミュニケーションズ株式会社(NTT Com)は3日、アプリケーションの開発・運用をクラウド上で簡単に行える「Bizホスティング Cloud(n) PaaS」を発表した。まず企業向けに同日より提供を開始し、個人向けには2013年3月末より開始する予定で、企業向けの価格は個別見積もり。

 「Bizホスティング Cloud(n) PaaS」は、ネットワーク、OS、データベースなどのミドルウェアを用意することなく、アプリケーションを開発・運用する環境をクラウド上で提供するサービス。OS、ミドルウェアなどの設定を自動化できるほか、ログ管理機能を搭載しており、ユーザーは手間をかけずに柔軟にアプリケーションの開発・運用を行えるという。

 サービスの提供にあたっては、オープンソースのPaaS基盤ソフト「Cloud Foundry」を採用。ほかのPaaS環境との互換性が高いだけでなく、ベンダーロックインの心配もないとのこと。具体的な開発環境は、Ruby、Java、PHPなどが利用可能で、データベースはMySQL 5.5とPostgreSQL 9.1を開発用として利用できる。

 また、Cloud Foundryの各種API、およびログ管理のためのAPIが提供されるほか、システム状態の確認、ログの閲覧や検索などを行えるWeb GUIのコントロールパネルも提供されるとのこと。

 さらに、NTT Comのクラウドサービス「Biz ホスティング Cloud(n)」で提供している仮想サーバーやオブジェクトストレージ、今後提供予定のRDBMSサービスなどと同一の国内データセンター内で運用され、サービス間の連携に対応する。

 また、料金は従量性の課金体系を採用。運用開始後にスケールアウト、スケールアップを容易に行える仕組みを提供しているので、サービスの開始時にサイジングする必要はなく、スモールスタートが可能としている。

(石井 一志)