日立Sol、小型情報端末向けの組み込みデータベース「Entier Micro」


 株式会社日立ソリューションズ(以下、日立Sol)は13日、カーナビや多機能情報端末などで利用できる組み込みデータベース「Entier」のシリーズ製品となる省リソース向け組み込みデータベース「Entier Micro」を発表した。センサー機器やスマートメーターなど小型の情報端末上で決まったデータ構造で時系列に到来するストリームデータの解析を高速に処理する製品。価格は個別見積もり。2013年1月31日より販売する。

 Entier Microは、小型の情報端末でもビッグデータとなり得るデータを処理する省リソース向け組み込みデータベース。プログラムサイズを約50KBまで軽量化することで、これまで「Entier」で組み込むことのできなかった小型の情報端末に対応。取り扱うデータ件数が増大しても、データ検索における高いレスポンス性能を発揮するという。

 特長はインメモリデータベースの仕組みを採用した点。ストレージに書き出す時間を節約することで、高速なデータ処理を実現する。また、ストレージへの書き出しも同時にサポートしているため、一時的に利用するデータ処理はインメモリで、繰り返し利用する大きなデータ処理はストレージでと、属性に応じた使い分けが可能という。さらにストリームデータの解析にも対応し、必要なデータをリアルタイムに抽出してアプリケーションに引き渡せる。

活用例

 日立Solでは、スマートメーターからの電力使用量や、工場の各種センサなど、さまざまなストリームデータを処理するアプリケーション開発をEntier Microで支援する考え。価格は個別見積もり。

関連情報
(川島 弘之)
2012/11/13 14:18