インテック、企業内システムとSaaSの認証システムを連携させるクラウドサービス


 株式会社インテックは18日、広域仮想クラウドサービス「EINS WAVE(アインスウェーブ)」のラインアップに、統合認証サービス「EINS/IAM(EINS Identity and Access Management)」を追加すると発表した。これを利用すると、SaaSと企業内システムのID情報を統合管理可能になるという。

 「EINS/IAM」は、SaaSと企業内システムのID情報の統合管理、クライアント証明書によるアクセス認証、サービス間のシングルサインオンなどの機能を提供するクラウド型の統合認証サービス。SaaS利用時のセキュリティ強化、システム管理者の運用負荷軽減、コスト削減、ユーザーの利便性向上を実現するという。

 具体的な機能としては、企業内のディレクトリサーバーで管理されているID情報や、CSVファイルでアップロードされたID情報をSaaSに連携し、統合管理を可能にする。これによって、従来は利用するシステムごとに発生していたID情報の登録・更新・削除などの作業負荷が軽減されるため、登録ミスや不要IDの削除漏れといったセキュリティリスクを回避できる。

 また、クライアント証明書を標準で提供することで、なりすましによる不正侵入や、対象端末意外での利用を制限できるため、SaaSへのより安全なアクセスを実現。さらに、一度「EINS/IAM」で認証されたユーザーについては、サービスごとのログイン認証を不要にするシングルサインオン機能も提供する。なおこの両機能については、2013年1月に提供開始となる予定だ。

 価格は、初期費用が5万円(税別)から、月額費用が1ユーザーあたり300円(税別)からで、50ユーザー以上、年間契約で利用可能。またオンプレミスとのシステム連携については、別途SI作業が必要になる。

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(石井 一志)
2012/10/18 14:10