KCCS、「LanScope Cat」など手がけるMOTEXを完全子会社化
京セラコミュニケーションシステム株式会社(KCCS)は17日、ICT事業関連におけるセキュリティ事業の強化を図るため、IT資産管理・ネットワークセキュリティソフト「LanScope Cat」などを手がけるエムオーテックス株式会社(MOTEX)の全株式を取得して子会社化することを決定し、株式売買契約を締結したと発表した。
現在、KCCSのセキュリティ事業は、ウイルスなど外部の脅威から情報を守る製品・サービスである脆弱性診断、改ざん検知、マルウェア検知などを提供している。一方、MOTEXは、内部からの情報流出などを防止するものとして、国内IT資産管理ソフト市場において8年連続でトップシェアを獲得した、内部統制・コンプライアンス対応・アクセス制御・情報漏えい対策などのソフトを提供している。
今回の子会社化により、KCCSは今後、外部脅威への対策ソフト供給だけでなく、内外双方の脅威から企業の情報を守るトータルセキュリティ事業を展開することが可能になるほか、MOTEXのユーザーである約6300社540万ものクライアントへのKCCS製品の供給など、クロス販売による販路拡大が可能になる。
さらには、国内トップシェアであるソフトを用いて海外市場での本格的な事業展開を図るとともに、両者の技術を融合することで、現在加速度的な広がりを見せるスマートデバイスを対象とした、新しい高付加価値のセキュリティ管理サービスが創出できるとしている。
これらにより4年後にはセキュリティ事業において100億円の売り上げを目指す方針。