ブロケードとストラトスフィア、物理/仮想スイッチ間でのOpenFlow接続性検証を実施
ブロケード コミュニケーションズ システムズ株式会社(以下、ブロケード)と株式会社ストラトスフィアは11日、OpenFlowを利用したSDN(Software-Defined Networking)の検証実験に成功したと発表した。物理スイッチとソフトスイッチ間におけるOpenFlowの接続を実証したという。
この検証では、ブロケードの物理スイッチ/ルータ「NetIron CER2000」と、ストラトスフィアの「Stratosphere SDN platform 1.0」に含まれる仮想スイッチとが混在するデータセンター内のネットワークを、OpenFlowのコントローラソフトから自動的に制御できることを実証した。具体的には、VLANを使用しないネットワーク分離の実現、経路迂回(うかい)パスの設定による物理スイッチの保守の容易化などを検証できたという。
なおブロケードは、オープン技術として注目されているOpenFlowの価値を最大限に発揮するには、異機種混合環境での接続性のサポートが必須条件であると考え、さまざまなパートナー企業との相互接続性検証を実施する一方で、パートナーがこうした相互接続性検証やソリューション開発に利用できる「SDNソリューションラボ」を4月に開設している。今回の検証は、この施設を利用した成果の第1弾とのことで、今後両社は、SDNの実際のサービス・プロバイダネットワークへの実装に向けて、さまざまな技術啓発、普及活動に取り組んでいく意向だ。