成田空港、NECの多言語対応テレビ電話案内システムを導入


 NECは18日、成田国際空港株式会社(成田空港)に、多言語対応テレビ電話案内サービスを実現するシステムを提供したと発表した。本稼働後3カ月を経た現時点で、利用件数は月間約1500件となり、成田空港を利用する海外の顧客へのサービス向上に寄与しているという。

 テレビ電話案内サービスは、ディスプレイ上のタッチパネルを操作するだけで、対象言語を話せる案内スタッフとディスプレイ上で互いの顔を見ながら会話ができるもの。「UNIVERGE 遠隔相談ソリューション」をベースとしている。日本語・英語・中国語・韓国語の4カ国語に対応し、ターミナルビル内全案内カウンター(19カ所)に設置されている。

システム概要

 顧客は自分の言語に対応できるスタッフがカウンターにいない場合、タッチパネル上のボタンを押すと、19カ所の中から該当言語が話せて手の空いているスタッフに自動的に接続される。ディスプレイ上で地図や資料を表示しながらの会話や、カメラを通して顧客のチケットを確認するといったことも可能となる。

 成田空港では19カ所の全カウンターのスタッフが相互に補完し合いながら顧客対応が可能になったため、スタッフの稼働率が向上したとしている。

 NECは、今回の実績を推進力として、「UNIVERGE 遠隔相談ソリューション」を今後3年間で450社への提供を目指す。

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(川島 弘之)
2012/7/18 13:15