講談社、DWH/BIシステムにSQL Server 2012と日本HPのサーバー、メモリアレイを採用


 日本ヒューレット・パッカード株式会社(以下、日本HP)と日本マイクロソフト株式会社は2日、株式会社講談社が、データウェアハウス(DWH)/ビジネスインテリジェンス(BI)システムとして、マイクロソフトのデータベース「SQL Server 2012」と、日本HPのサーバー「HP ProLiant DL980 G7」、メモリアレイ「HP VMA3205 5TB SLC メモリーアレイ」を採用したと発表した。

 講談社では、売上、在庫、原価を商品ごとに総合的に分析するDWH/BIシステムを構築し、企業活動の意思決定に活用してきたが、扱う商品点数が多く、販売チャネルも多岐にわたるため、5億件の売上データをはじめとする膨大なデータを日々蓄積し処理している。しかし、度重なる機能追加の結果、蓄積するデータや必要な集計処理が増大し、従来のシステムの処理能力では新しい分析機能の追加が困難になっていたという。

 そこで講談社ではシステム基盤の刷新検討を開始し、いくつかの製品を比較検討した結果、SQL Server 2012と日本HPのハードウェアを採用した。重視した点は「パフォーマンス」と「コスト」で、実データでの実機検証の結果、現行システムの5倍の処理速度を確認。コストについても、他社アプライアンスの1/4程度の価格だったため採用を決めた。

 なおこのシステムを利用すると、5時間かかっていた夜間の集計処理が1時間以内に終了することが期待されているため、講談社では、空いた時間、空いたシステムリソースを広範囲のデータ蓄積や高度な集計処理に振り分けることを期待しているとのことだ。

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