OBCと日本マイクロソフトが提携、奉行シリーズ向けのクラウドサービスなどを提供
株式会社オービックビジネスコンサルタント(以下、OBC)と日本マイクロソフト株式会社は5日、中堅企業向けのクラウドサービスの提供・販売で協業すると発表した。
OBCでは、自社の主力業務ソフトである「奉行シリーズ」の製品力強化と新規顧客獲得を目的に、日本マイクロソフトと協業。同社のクラウドプラットフォーム「Windows Azure Platform」をクラウドサービスの開発・提供基盤とした、新しい製品やサービスを提供するという。
その第1弾としては、OBCのERPパッケージ「奉行V ERP」の顧客向けに、「奉行クラウドオプション」を発売する。これは、効率化が求められる一部の業務処理をクラウドサービスによって行い、業務担当者の負担軽減やコスト削減を図るオプション。“複数拠点・複数担当者で処理する機会の多い業務”にフォーカスをあて、即導入・即運用が可能なサービスとして提供される。ラインアップとしては、「仕訳伝票」「給与賞与明細照会」「勤怠管理」の3製品がまず用意されており、6月6日より販売が開始される。
クラウドサービスであるため、拠点業務処理を行うためのシステム構築費用を削減できるほか、ソフトウェア、ハードウェアのアップグレードやメンテナンスが不要となる点もメリット。組織改編時など業務処理環境が変更された際にも、費用をかけずに迅速に対応を行える。さらに、奉行製品本体はオンプレミス上に存在するため、セキュリティ面でのリスクや不安も最小限に抑えられるとした。
なおOBCと日本マイクロソフトでは、全国10カ所で開催するOBC戦略セミナーなどを活用し、今回の協業ソリューションをOBCの販売パートナーに紹介するほか、両社の既存顧客向けにこのソリューションを訴求するため、営業活動を連携して行うとのこと。さらに、共同セミナーの開催、出展するイベントでの紹介などに加え、ユーザーからの声を共同ヒアリングし、製品開発に反映させるとしている。