NTT西日本とNTTスマートコネクト、JAバンク向けのSaaS型重要文書電子化サービス
西日本電信電話株式会社(NTT西日本)とエヌ・ティ・ティ・スマートコネクト株式会社(NTTスマートコネクト)は5月31日、「Bizひかりクラウド コミュニティ」のラインアップに、農業協同組合の信用事業(以下、JAバンク)で扱う重要文書を電子化し、クラウド上で保管するサービス「J-FILES」を追加すると発表した。同日より提供を開始する。価格は個別見積もり。
J-FILESは、JAバンクが窓口業務で扱う、本人確認記録書、口座振替依頼書、融資関連書類、諸届といった重要書類を電子化し、クラウド上で保管するサービス。文書の種別に応じ、それぞれの特性をとらえた管理・保管を行えるよう、「本人確認履歴管理サービス」「口座振替依頼書管理サービス」「融資関連書類管理サービス」「諸届管理サービス」といった4つのメニューを設けた。まずはこのうち「本人確認履歴管理サービス」から提供し、ほかの3つについては順次追加していく予定という。
今回リリースする「本人確認履歴管理サービス」では、営業店窓口で作成した本人確認記録票や、免許書のコピーなどの本人確認資料を、スキャナでイメージデータとして電子化して保存する。従来の紙媒体での保管方法と比べると、書類の紛失・流出リスクが軽減されるほか、JAバンクが保有する組合員の取引情報データを活用することで、保管すべき文書の取得漏れなどがチェック可能になり、農協金融検査にも円滑に対応できるとのこと。
文書の内容確認が必要な場合は、PCからネットワークを経由し、クラウド上に保管されたデータを確認可能。受付店舗、氏名、口座番号などでの検索にも対応するため、従来の紙媒体での保管方法と比べて業務時間の短縮が可能になる。
さらに、電子化した文書データは災害に強く、安定した電源設備を備えたデータセンターで保管されることから、万一顧客の事務所が被災した場合でも、データセンターに保存された文書を活用して、早期の業務復旧が図れるとした。