イエローハット、シマンテックのクラウド型メール・Webセキュリティを導入

スパムメール受信は実質0件に


 株式会社シマンテックは11日、株式会社イエローハットがクラウド型メール・Webセキュリティを導入したと発表した。

 導入したのは、「Symantec MessageLabs Email Security.cloud」と「Symantec MessageLabs Web Security.cloud」。これにより、過去1年間のスパムメール受信件数が実質0件になったほか、情報システム部門の管理負荷が軽減されたとする。

 イエローハットは1961年の創業以来、自動車用品の販売を主力事業に据え、現在では国内526店舗、海外15店舗(2012年3月23日現在)を展開している。従業員は244名(同年1月31日現在)、グループ会社を含めると約1000ユーザー分を札幌市にある情報システムで管理している。

 以前はスパム対策にアプライアンス製品を活用し、きめ細かなスパムフィルタの設定とメンテナンスを行っていた。しかし、従業員の中には1日あたり最大10件以上のスパムメールがフィルタを回避するなど、不要なスパムメールの削除に毎日30分~1時間程度費やすなどの弊害が生じていた。

 このため、ハードウェア保守基幹更新のタイミングで製品の入れ替えを検討。複数のアプライアンス製品やクラウドサービスを比較した結果、コストメリットの高さや100%稼働率を保証するSLA、サポート体制の充実などを理由に、シマンテックのクラウドサービスの導入を決定した。

 これにより、本来受信すべきメールの誤検知や、すり抜けるスパムメールの件数が1年間で実質0件にまで改善。Webセキュリティについても大きなインシデントはなく、管理を全く意識しない運用を実現。

 イエローハットでは「シマンテッククラウドの導入により、機器のメンテナンスやスパムメールを処理する必要がなくなった結果、運用管理負荷を大幅に削減できた。運用管理に費やしていた時間を人件費に換算すると数百万円のコスト削減に相当する」と述べている。

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