DNP、Androidアプリの不正改ざんを検知し強制終了させる技術


 大日本印刷株式会社(DNP)は19日、Androidアプリの不正改ざんを検知し強制終了させるソフトを開発したと発表した。2012年4月よりアプリ提供会社向けに同ソフトを使ったAndroidアプリのセキュリティ強化サービスを開始する。

 Androidアプリの多くは解析されやすいプログラミング言語で開発されているため、正規アプリを改ざんした、フィッシング詐欺や高額請求を行う不正アプリが急増している。この問題に対して、改ざんされたAndroidアプリが起動した場合に、自動的に検知し強制的にアプリを終了させる技術を開発した。

 DNPは、同技術を活用したセキュリティ強化サービスを4月より提供する予定。同サービスは、アプリ提供会社が開発したAndroidアプリをDNPが受け取り、今回開発したソフトで解析・改ざんされにくい状態に変換するもの。これにより、不正な改ざんを自動検知し、プログラムやデータが書き換えられていた場合に強制終了できるようになる。

 これらの機能に加え、解析されやすいプログラミング言語で開発されたAndroidアプリのプログラムを難読化し、不正な解析や改ざんを防止する。これにより、プログラムのノウハウやロジックの流出も防止するという。

 価格は、年間1回処理パッケージが100万円(税別)、年間3回処理パッケージが210万円(同)、年間5回処理パッケージが300万円(同)。DNPは2012年度に約1億円の売り上げを目指す。

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(川島 弘之)
2012/3/19 13:12