ISID、技術者のスキル情報を管理する「POSITIVE GMS」


 株式会社電通国際情報サービス(以下、ISID)は12日、技術者のスキル情報管理を支援するシステム「POSITIVE GMS」を発売した。

 製造行向けに技術者のスキル情報を効率的に収集し、定量的な把握とさまざまな切り口での分析を可能にするWebベースのシステム。ISIDのHRM(Human Resource Mangement)ソリューションをベースとしており、製造業向けに特化しているのが特徴。ユーザーは自社の技術者のスキル保有状況の詳細に基づき、事業戦略に応じた最適な人材戦略を立案できるという。

 スキル情報の入力、集権、管理のすべてがWebブラウザ上で完結する。個人ごとに調査票を送付し集計する方法と比較して、一連の収集プロセスが効率化される。ワークフロー機能も備え、上長による登録情報の補正なども容易なので、精度の高いデータベースが構築できるという。

 蓄積された情報の検索条件は柔軟に変更可能。さまざまな切り口からデータを抽出できる。組織内のスキル分析に活用するだけでなく、組織横断で共通の指標での技術者抽出も可能となり、組織編成時やプロジェクトメンバー選定時にも効果的という。

 蓄積された情報はレーダーチャートや各種グラフなど、簡単な操作でビジュアルに表示できる。例えば、プロジェクトマネージャーが海外工場立ち上げに必要な人材を選定する際などに、語学力と設計スキルを軸とした分布から候補者を絞り込むといった使い方が可能だ。

 また、スキル項目や承認フローなど部門ごとに異なる条件を、すべてパラメータ設定で対応するため、導入後もユーザー自身による条件の追加・変更が可能。このため、低コストで柔軟に運用できるという。

 このほか、ログインユーザーごとに使用言語(日本語・英語)を選択できる機能も実装。今後は、技術者に必要なスキル項目の策定や、人材に関するプロファイル情報の分析・活用などに関するコンサルティングサービスも提供する計画。

 「POSITIVE GMS」の価格は300万円より。

関連情報
(川島 弘之)
2012/3/12 11:42