グリーが「GREE Platform」構築に向けてログ解析システムを刷新

Solaris 11やInfiniBandなど採用、オラクルが支援


 日本オラクル株式会社は14日、グリーのログデータ解析システムの刷新を支援したと発表した。グリーが2012年4~6月期にグローバルプラットフォーム「GREE Platform」を構築することで、大幅な増加が予想されるサービスのログデータ解析システムを刷新するため、ユニファイドストレージ製品「Sun ZFS Storage 7420 Appliance」を中核としたオラクル製品を導入した。

 グリーは、日本で提供するSNS「GREE」と、スマートフォン向けソーシャルゲームや各種ソーシャルメディアサービスなどを統合し、約1億9000万人(2011年12月末時点)が利用するグローバルプラットフォーム「GREE Platform」の構築を進めている。

 その上で継続的にサービスを向上するため、アクセス数やサービス利用状況を自社開発のアプリケーションで解析し、各担当者がサービス改善の参考にできるレポートを作成している。毎日収集するログデータ容量はテラバイト級に及び、今後「GREE Platform」の構築によりさらに増加が見込まれるため、システムの刷新が必要となっていた。

 刷新に当たっては解析用サーバーとログデータ格納用の外部ストレージを分けて、個別に拡張する方法を採用したほか、サーバーと外部ストレージ間の広帯域なアクセス性能も要件に挙げた。

 オラクルはこれらの要件に対し、サーバーとストレージ間を高速につなぐInfiniBandに対応するストレージ製品「Sun ZFS Storage 7420 Appliance」の最大構成(物理容量1ペタバイト超)や、「Oralce Solaris 11」を搭載したサーバー「Sun Fire X4170 M2」を提案し、2011年11月に採用された。

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