ビットアイル、Windows Server環境に最適されたプライベートクラウド基盤


 株式会社ビットアイルは12日、クラウドサービス「Cloud ISLE」において、Windows Server環境に最適化されたプライベートクラウドサービス「CLOUD CENTER for Windows」を提供すると発表した。2月28日よりクローズドβサービスを開始する。

 「CLOUD CENTER for Windows」は、Windows Server環境で稼働するシステムの構築・運用に最適化されたクラウドサービス。Windows Server 2008 R2で提供されるHyper-V 2.0と、間もなく正式提供が開始される予定の最新管理製品群「System Center 2012」を利用し、ビットアイルのデータセンター内に構築されたクラウドサービス基盤上で、利用企業ごとに、サーバーリソースおよびHyper-V、System Center2012を提供する。

 これによって顧客企業各社は、自社の運用ポリシーに従い、仮想環境の構築と制御、仮想環境の監視と最適化、システムテンプレートの作成、ライブマイグレーションの実行、P2V・V2Vなどをクラウド環境で行えるようになる。

 なお、今回ビットアイルがWindowsに最適化されたサービスを提供するに至ったのは、社内システムの多くが、Windows ServerならびにSQL Serverなどをベースに構築されていることを受けて、そうしたシステムに適した運用・管理を実現するクラウドサービスのニーズが強いため。従来、VMwareを活用したクラウドサービス「サーバオンデマンドNEXT」を提供してきたが、顧客企業のインフラの構築、運用ニーズへの多様化に対応することを目的に、新サービスを開発したとのこと。

 サービス提供の基盤としては、FCoEやストレージ仮想化などによって高いパフォーマンスを実現しているクラウドサービス基盤を利用。ネットワーク・ストレージはすべて冗長化され、かつ、CLOUD CENTER for Windowsで提供されるホストサーバーをクラスタ構成にすることで、高い可用性を提供する。

 また、CLOUD CENTER for Windowsのホストサーバーは、Windows Server Datacenter Editionを利用するので、Windows Serverを仮想マシンとして利用する場合には、追加のOSライセンス費用は必要ない。さらに、マイクロソフト製品のソフトウェアライセンスは、Microsoft Services Provider License Agreement(SPLA)により、月額サブスクリプションで提供されるため、利用期間に応じた課金でマイクロソフト製品を利用できるとした。

 正式サービス開始は、System Center 2012の正式リリース後になる予定だ。

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