リクルートが「Greenplum」先行導入、国内初の“次世代Hadoop”ユーザーに


 EMCジャパン株式会社は26日、株式会社リクルートが“次世代Hadoop”「EMC Greenplum HD Enterprise Edition(以下、Greenplum HD EE)」を先行導入したと発表した。日本の第1号ユーザーとなる。なお、Greenplum HD EEの正式な出荷開始は、2012年初頭を予定している。

 Greenplum HD EEは、「これまでの技術では対応が困難と言われた」(同社)非構造型のビッグデータを超高速に分析処理するソフト製品。「Greenplum Data Computing Appliance」などハードウェアと一体化した販売も予定する。

 Hadoopに付加価値を付けた製品として、Hadoopの機能をより使いやすく、より高速な処理基盤へと進化させたのが特徴。具体的に、APIの互換性を100%保ちつつ、内部実装をアーキテクチャレベルで再設計・再構築し、ハードウェアの能力を限界性能まで引き出すという。加えて、ファイルシステムのNFSアクセスやボリューム単位での権限・運用ポリシー設定、スナップショット、遠隔ミラー、管理Webインターフェイスなど、企業利用に必須の運用機能を付加している。

 リクルートは、2010年夏ごろより、大規模データの分散処理が可能なHadoopを各部門に採り入れ、評価を実施。その後、2011年初頭よりHadoopを実運用してきたが、さらなる機能強化やTCO削減を求め、2011年8月より、Greenplum HD EEの早期出荷版の検証を行ってきた。

 その結果、Hadoopや他社パッケージ製品と比べて、数倍の性能向上を実現したほか、データ移動の柔軟性や使いやすい管理画面などで運用管理を簡素化できたなど、スピード、信頼性、使いやすさの観点でGreenplum HD EEの採用を決めたとしている。

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