NRI、資産運用会社向けパッケージをクラウドサービス化~基盤環境のみの提供も
株式会社野村総合研究所(以下、NRI)は5日、資産運用フロント・ミドルソリューション「T-STAR/GX」を、クラウドサービス「T-STAR/GX on T-MONOLIX」として同日より提供すると発表した。
「T-STAR/GX」は、T-STAR/TX、T-STAR/RX、SYNTAXといった、資産運用会社向けのバックオフィスソリューションのデータやマーケットデータを接続し、資産運用業務に特化したデータウェアハウス機能を提供するソリューション。これまでは、顧客企業内へのオンプレミス型導入を主として提供してきたが、今回、NRIのデータセンターに設置した共通ネットワーク基盤「T-MONOLIX基盤」にて、NRIが運用・監視を行うクラウドサービスの形態を用意した。
この「T-STAR/GX on T-MONOLIX」では、クラウドサービスのメリットを生かし、顧客企業のニーズ・規模の拡大にあわせて、CPU、メモリ、ディスクなどのリソースを柔軟に追加可能。これによって、ハードウェアの稼働状況やリソースの状態を気にすることなく、分析機能、データベース機能を利用していけるという。
さらに遠隔地の拠点に災害対策環境を設置する、ディザスタリカバリ対策としての利用も可能。データを遠隔地に保管するサービスも用意されており、バックアップ環境へ日々データが反映されることから、障害・災害発生時にもデータ喪失の危険性を回避できるとした。なお、データセンターへの接続についても、複数キャリア網を利用する「T-MONOLIXネットワーク」を経由し、高い安全性を確保するとのこと。
加えて今回、「T-STAR/GX」を搭載せず、基盤環境のみを利用できるサービスも用意された。これを利用すると、顧客企業の用途にあわせて、信頼性の高い環境を別の業務にも活用できるとしている。