日立電サ、SaaS型のリモート監視サービス「IT Simple Manager」


 日立電子サービス株式会社(以下、日立電サ)は29日、カナダのLevel Platforms Inc.(以下、LPI)と提携し、LPIのリモート監視ソフト「Managed Workplace」を利用したリモート監視クラウドサービス「IT Simple Manager」を、8月1日より提供開始すると発表した。

 IT Simple Managerは、30カ国2万ユーザー、100万デバイス以上の利用実績を持つリモート監視ソフト、Managed Workplaceを基盤としたSaaS型のリモート監視サービス。すでに日立電サでは、Managed Workplaceの英語版を提供しているが、今回はLPIとの協力のもとでこれを日本語。日立電サの持つ、IT機器の消費電力監視に関する技術・ノウハウを活用した環境監視メニューを追加・拡充し、本格的に提供を開始するという。

 具体的には、各機器の稼働情報、システム構成、リソース情報、通報履歴、OSのセキュリティパッチの適用状況、ウイルス対策ソフトのパターンファイル更新状況などを、24時間365日、インターネット経由で監視しており、これらの情報を、ポータルサイトを通じてリアルタイムで提供する。

 また、装置異常などに対するメール通報機能も備えているので、監視業務に関する管理工数の削減、障害対応の迅速化も実現するとのこと。さらに温度・湿度や電流、電力量などを見える化できるため、ユーザー企業の節電対策も支援できるとしている。

 なお、ユーザー企業側に監視サーバーを設置する必要があるが、日立電サが提供する、テンプレート化された監視定義ファイルにより、設計/構築を省力化。監視対象装置には、エージェントソフトをインストールする必要はないという。

 ラインアップには全機能が利用できる「プロフェッショナルコース」と、日本マイクロソフト製品のパッチ管理機能を省いた「スタンダードコース」を用意する。価格は監視対象機器1台あたり、それぞれ1050円/月、1260円/月。

 日立電サでは、2012年度までに800社への提供を目標としている。


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(石井 一志)
2011/7/29 12:47