NEC、ブラジルでスマートシティ開発プロジェクトに参画


 NECは13日、ブラジルでスマートシティ開発プロジェクトに参画すると発表した。

 建築・石油・エネルギー・不動産・環境エンジニアリングなどを手がけるブラジル・オーデブレヒト・グループの傘下で都市開発を進めるアリーナコンソーシャムと協力し、ブラジルの中核都市ベルナンブッコ州都レシフェ市近郊で計画されているスマートシティ開発プロジェクトに参画する。

 同地域は2014年開催のサッカーワールドカップのための新たな競技場建設が予定されており、ベルナンブッコ州はその周辺地域をイベント終了後も継続して発展できる次世代スマートシティとして都市計画する予定。

 同州知事立ち会いの下で調印された覚書に基づき、NECは、アリーナコンソーシャムと共同で「クラウドコンピューティングなどを活用した電子政府」「インテリジェントエネルギーシステム」「さまざまな大規模イベントに耐えるICTインフラの構築」など、観光・物流の中核拠点として継続発展できる次世代都市インフラを提案する。

 NECは世界30カ国に導入実績のあるパブリックセーフティ、RFIDなどのセンシングデバイス活用ソリューション、国内外で実証中のスマートハウスや蓄電などの環境・エネルギーソリューションを有している。中国、豪州、米国、イタリアなどでも政府機関などとスマートグリッドの共同開発を進めた経験がある。

 今後もこうした取り組みを基に、スマートシティソリューションのパッケージ化を進め、世界5極の地域統括会社やコンピテンスセンターを核として、新興国を中心に構想が進んでいるスマートシティに対し、地域ニーズに即した提案活動を展開するとしている。

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(川島 弘之)
2011/6/13 12:10