リコー、“手書き”と“ペーパーレス”を同時に実現する「eWriter」

タブレット端末「eQuill」を活用したソリューション


 株式会社リコーは2日、“手書き”と“ペーパーレス”を実現する「eWriterソリューション」事業を立ち上げると発表した。

 同事業では、ビジネス向けタブレット端末「Ricoh eQuill」と、同端末と連携するバックエンドシステムによるデータ統合管理により、従来書類で行われてきた手続きを電子化し、ワークフロー効率の向上を支援する。

 手書きの手軽さと信頼性を損なわずに、紙を媒体としたワークフローをデジタル化することで、さまざまな業種・業務における生産性向上と、用紙コストやCO2排出量の削減に貢献する。

 ソリューション提供は2011年夏より米国で開始し、順次グローバル展開を検討する方針。


eWriterソリューション

 同ソリューションでは、Ricoh eQuillに記入されたデータを、Wi-Fi/3G回線を介して「eWriter ワークフローサービス」に接続することで、サーバーへのデータ蓄積・更新などを瞬時に行う。eWriter ワークフローサービスから文書をRicoh eQuillに直接送信して、時間と場所を問わずに閲覧することも可能。

 もちろん保存されたデータはすべて暗号化され、権限を有するユーザーのみアクセスできるほか、リコー独自の認証技術「AuthentiDoc」により、文書の真正性も証明できるという。

 また、Ricoh eQuillに記入された情報が保存される際、記入された日付、時刻、位置情報や、署名の筆圧や速度といった付帯情報も同時に記録可能。


Ricoh eQuill

 Ricoh eQuillは、リコー独自のビジネス向けタブレット端末で、重さ500g以下、厚さ9.6mmと持ち運びに優れた形状が特徴。印刷された紙に近い読みやすさというモノクロ9.7型の画面を搭載し、手書きと同じスムーズな書き込みと、迅速なフォーム処理を実現。事前に登録されたフォームへの手書き入力や、内蔵カメラで撮影した画像データの添付、ソフトキーボード入力などに対応する。

 連続使用で20時間という長時間のバッテリー駆動も特徴。

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