富士通、小型・軽量の非接触型手のひら静脈認証センサーを実用化


今回実用化された、非接触型手のひら静脈認証センサー

 富士通株式会社と富士通フロンテック株式会社、株式会社富士通研究所の3社は19日は、静脈認証装置として世界最小・最薄となる、非接触型手のひら静脈認証センサーを実用化したと発表した。

 今回実用化された認証装置は、撮影に使用する内蔵の部品について、均一な照度分布を実現する薄型の照明系、厚さが従来比2分の1以下の撮影光学系を新たに設計することにより、幅29.0×奥行き29.0×高さ11.2mmと、指や手の甲を含むさまざまな静脈認証装置の中で、世界最小・最薄を実現。小型化・薄型化によって、PCなどさまざまな電子機器に組み込みやすくなっているので、手のひら静脈認証の活用の幅を広げられるという。

 また、従来の手のひら認証装置では、専用の装置・機器の上で手のひらを一瞬、静止させて静脈画像を撮影してきたが、今回は手のひら静脈を約20枚/秒の速さで連続撮影できる高速撮影機能、その中から認証に最適な画像を選び出して自動照合する機能を搭載。これによって、センサーの上で手のひらを静止させるのではなく、タッチさせるような感覚での認証を可能にし、利便性を向上させている。

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