ヴイエムウェア、クラウド環境向けの新たな運用管理を実現する「VMware vCenter Operations」
ヴイエムウェア株式会社は9日、仮想化およびクラウド環境向けの運用管理ソリューション「VMware vCenter Operations」を発表した。
同製品は、VMware vSphereと緊密に統合されているとのことで、サーバー、ストレージ、ネットワークといった物理コンポーネント、および企業内のほかの管理ツールからデータを収集するという。また、収集したデータをもとに数百万ものデータポイントをリアルタイムで分析し、得られた情報を、ダッシュボードを通じて可視化するとのこと。
このダッシュボードによって、動的なクラウド環境でもサービスレベルをプロアクティブに補償できるため、IT部門は、問題が発生してSLAが影響を受ける前に、パフォーマンスの問題やその危険性を特定できるとしている。
また、ヴイエムウェア独自の分析機能とインフラ認識技術の組み合わせによって、より速く正確に、症状の判断を行えるので、パフォーマンスの問題の根本原因により早く到達可能。さらに、サービス展開にあたっては、情報に基づいた決定を迅速に行えるよう、パフォーマンスおよび容量のリアルタイム分析機能を提供。自動運用環境で求められる、迅速で信頼性の高いプロビジョニングを可能にするという。
加えて、コンプライアンス要件にも継続的に準拠できるよう、構成変更を自動検出し、ロールバックを可能にすることで、最適な構成を維持する仕組みを備えている。
ラインアップとしては、3つのエディションを用意する。「Standard」では、仮想化環境およびクラウド環境のパフォーマンス管理が可能。「Advanced」では、それに加えてより高度な容量分析機能および容量計画機能が追加される。最上位の「Enterprise」では、仮想化環境と物理環境の両方において、パフォーマンス、容量計画機能、構成管理機能、カスタマイズ可能なダッシュボード、高性能なアラート機能、アプリケーション認識機能が提供されるとのこと。
市場想定価格は、仮想マシンあたり6250円から。製品は2011年第1四半期末に出荷されるが、「Enterprise」については、2011年中の提供予定となっている。