iPhoneアプリの動向を分析できる「QuerySeeker Analyze」


 クエリーアイは6日、iPhoneやiPad向けアプリの動向を分析できるWebサービス「QuerySeeker Analyze(クエリーシーカー アナライズ)」の提供を開始した。法人での利用が想定されている。

 「QuerySeeker Analyze」は、調べたいアプリのランキング情報、Twitterにおける口コミ情報を参照できるWebサービス。iPhoneやiPad向けアプリのランキングや、Twitterはどちらも公開されているコンテンツだが、それを集積し、関連付けした形に整え、グラフで表示することで、売り上げが上昇したきっかけが「メディアに取り上げられた記事がTwitterで広まった」ことなどがわかる。

 自社のアプリだけではなく、任意のアプリの動向を確認することもでき、競合他社の状況を見ながら、自社アプリの販売戦略へ活かすこともできる。また定期的に把握したいアプリは、最大100個までブックマークとして登録したり、2つの情報(アプリ同士や国別、カテゴリー別)に対比したりできる。グラフは、1画面に最大7種類、表示できる。ランキングやTwitterのデータは、1時間ごとに記録され、直近30分~1 時間前のデータが参照可能となっており、1週間など調査期間を指定することもできる。

 同社では、「ランキングの変化の原因を調べられる」と説明。自社・他社を問わず、アプリ全般の動きから、売り上げの動向を左右する要因を調べることができる。開発の経緯について「アプリランキングの上位は固定される傾向にあり、本当に良いアプリが開発されたとしても、ユーザーに届かないことがある。星空の観察に興味を持つ人全員へそういったアプリが提供できるようになれば、ランキング全体の中では下位であってもターゲット層にリーチできたという点では良い結果といえる」(クエリーアイ代表取締役の水野政司氏)として、今回のサービスをユーザーの動向を分析し、リーチできるようにするツールの第一歩と位置付ける。

 今後はAndroidを対象にした機能拡充を検討中のとのこと。価格は、初期費用が14万8000円、月額利用料が1カ国あたり14万8000円。日本のほか、米国、英国、フランス、ドイツ、イタリア、スペインのランキングもサポートする。

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(関口 聖)
2010/12/6 12:03