NTT com、国内外シームレスに提供する企業向け「グローバルIP内線通信サービス」


 NTTコミュニケーションズ株式会社(NTT Com)は4日、グローバルに事業を展開する顧客企業を対象に、IPコミュニケーションサービスを国内外ワンストップに展開すると発表した。その第1弾としては、日系通信事業者として初めて、国内外シームレスな企業向け「グローバルIP内線通信サービス」を12月1日より開始する。

 新サービスは、国際IP-VPNサービス「Arcstar グローバルIP-VPN」を利用して、インターネットを介さないセキュアなIP内線通信サービスを実現するもの。顧客企業における海外拠点間の内線通信だけでなく、NTT Comの提供する国内VoIPサービスと連携し、国内~海外拠点間の内線通信も実現する。

 このサービスを利用すると、顧客企業の国内~海外拠点間、海外拠点同士の内線通信が定額で利用可能になるほか、海外拠点側では既存のPBXを有効活用し、顧客自身が新たなVoIPゲートウェイを準備することなく、NTT Comが提供するVoIPゲートウェイの設置のみで内線通信を利用できるようになるという。

 利便性の面でも、国内~海外拠点間で“拠点番号+端末番号”で簡単に内線通信ができるため、国内外でシームレスな社内コミュニケーションを実現。ネットワークサービスからVoIPゲートウェイまでを、NTT Comが一元して提供することから、音声/データ通信の統合に伴う構築作業、通信機器の運用・保守にかかわる手間などを低減できる。

 価格は、初期費用が1万1000円/拠点から、月額費用が4000円/拠点から。ArcstarグローバルIP-VPNの提供エリアに準じ、159の国と地域での提供を予定している。

 なおNTT Comでは、今後も、海外拠点からの外線発着信を低価格かつ高品質に実現するサービス、さまざまなコミュニケーション手段を提供するクラウド型ユニファイドコミュニケーションサービス、国内外シームレスで提供するSaaS型コンタクトセンターサービスなどを順次提供するとのこと。

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(石井 一志)
2010/11/5 06:00