クオリティとNTTデータ、ITシステムのログ管理ソリューションで協業


 クオリティソフト株式会社(クオリティ)は8日、株式会社NTTデータが販売している米SplunkのITサーチソリューション「Splunk」と、自社の情報資産管理製品ラインアップをベースに、ITシステムのログ管理ソリューションで幅広く協業すると発表した。

 NTTデータが取り扱うSplunkは、システムが出力するログやエラーメッセージなど、あらゆる種類のデータを取り込み、検索や分析を行えるようにするソフトウェア。従来のログ管理ツールに比べて柔軟な検索条件でデータ検索したり、複数システムのデータを横断的に管理したり、レポーティング機能の活用によって容易にレポートを作成したりすることが可能という。

 一方、クオリティでは、PC操作ログ取得ツール「QOH」、IT資産管理ツール「QAW/QND Plus」などの情報資産管理ソフトウェアをラインアップ。操作ログ監視による漏えい抑止機能をはじめ、PCの台数/構成把握から、台帳作成、ソフトウェアの遠隔配布、脆弱性監査、内部統制対策、PC電力削減に至るまでの、幅広い機能を提供している。

 今回の提携では、Splunkをクオリティの情報資産管理製品ラインアップに組み込み、大規模顧客での一元管理や部門管理/マルチカンパニー管理を可能にするのが狙い。さらに、ユーザー単位でのレポートビューのカスタマイズが容易になることから、コンプライアンス対応と、情報セキュリティ対策の強化を実現する。

 なおNTTデータでは、今後も、さまざまな顧客のニーズにあわせたソリューション展開を図るため、Splunkの連携ソリューションの開発・提供を行うとのことで、2010年度末までに、国内のログ管理ソリューション市場の10%シェア獲得を目指す。

 一方のクオリティは、Splunkを自社製品ラインアップと組み合わせて提供するほか、NTTデータからOEMライセンス提供を受けて、IT資産管理・ログ管理ソリューション市場に対し、より付加価値の高い提案を行っていく考え。売り上げとしては、年間30万クライアント、10億円を目標としている。

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