世界サーバー仮想化ソフト市場規模は2015年に56億ドルへ~米GIA調査


 調査会社の米Global Industry Analysts(GIA)は6月7日(米国時間)、世界のサーバー仮想化ソフトウェア市場規模が2015年には56億ドルに達するとの予想を発表した。コスト削減や事業継続などの要因が後押しし、エンタープライズの必須技術となるという。

 世界のサーバー仮想化ソフトウェア市場は、SaaS、グリーンIT、SOAなどのトレンドを受けて堅調に推移する見込み。GIAによると、これまで市場の成長を支えてきたのは主としてコスト削減のためのサーバー整理統合だったが、新しい成長要因として、事業継続、ITダウンタイムの削減とビジネスアジリティ強化などが挙げられるという。

 同社は今後、クラウドコンピュータ戦略の実装の増加によって、サーバー仮想化ソフトウェアが「デフォルト」技術になると予想している。

 仮想化ソフトの2009年売上高を、ホストOSベースでみるとWindows OSのシェアが46.74%で最も多く、成長率も最も高いという。Linux・その他オープンソースのOSが、これに続き、シェアは38.63%だった。仮想化ソフトの主要ベンダーとしては、米Citrix Systems、米IBM、米Microsoft、米Oracle、米Red Hat、米VMwareなどを挙げている。

 サーバー仮想化ソフトウェア市場関連の技術やベンダーの動向をまとめた報告書「Server Virtualization Software: A Global Market Report」によるもの。

関連情報
(Infostand)
2010/6/8 12:00