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日立ソリューションズ、文書管理システム「活文 Contents Lifecycle Manager」に生成AIによる文書の情報抽出や登録支援機能を追加

「生成AI連携属性抽出オプション」による文書情報の自動抽出から、登録、活用までのイメージ

 株式会社日立ソリューションズは20日、企業文書の活用を促進するため、高い検索性能とセキュリティを備える文書管理システム「活文 Contents Lifecycle Manager」を、生成AIで拡充すると発表した。具体的には、帳票やマニュアルなどの文書管理業務で重要となるファイルごとの管理情報を自動抽出できる「生成AI連携属性抽出オプション」を11月21日に提供開始する。

 生成AI連携属性抽出オプションでは、従来のAI-OCRで必要だった抽出場所の設定やチューニングといった煩雑な事前準備が不要になる。生成AIが文書内容を解析し、管理項目に必要な情報を自動的に抽出するため、担当者は抽出情報の正誤を確認するだけで登録作業を完了できる。

 文書の分類など従来の管理項目に加え、文書の活用促進に必要な情報を生成AIが文書の記載内容を基に作成し、管理項目に登録できる。例えば、顧客向けの店舗アンケートでは、あらかじめ定義しておくことで、店舗に対する評価や店舗への要望事項の有無、自由記述の主な内容などを生成AIが管理項目向けに作成する。

 生成AIで追加可能になる管理項目により、文書の管理効率化とナレッジ活用を実現できる。例えば、顧客向けの店舗アンケートでは、個々のアンケートに記載された店舗に対する評価について、ファイルを開くことなく文書一覧の画面からすぐに把握できるようになり、ナレッジ活用や業務改善、意思決定の質向上に貢献する。

 日立ソリューションズでは、活文 Contents Lifecycle Managerについて、生成AIによる属性抽出機能に加え、「活文 企業内検索基盤」との連携により、文書活用の可能性をさらに広げるとしている。