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「くまモンのIC CARD」開始、県内5社の交通乗車券と電子マネーが1枚に

 4月1日から開始された熊本県内の公共交通機関や商業施設で利用できる「熊本地域振興ICカード(愛称:くまモンのIC CARD)」。NECは同日、そのシステム構築を担当したと発表した

 熊本地域振興ICカードは、熊本県内の交通事業者5社(九州産交バス、産交バス、熊本電気鉄道、熊本バス、熊本都市バス)の路線バス・鉄道、および一部の高速バスで利用可能な交通乗車券として利用できる。また、熊本県内の商店街や商業施設の加盟店において、代金の支払い時に電子マネーとしても利用可能。さらに交通・商業点での利用時に共通ポイントを付与し、相互に利用し合えるポイントサービスや、精算時に残額が一定額を下回った際のオートチャージ機能も備える。

 システムは、IC乗車券システムなどの実績を有するNECと、ポイントサービスシステムの実績を有するトリニティと共同で構築。ICカード事業そのものは、肥銀コンピュータサービスが運営している。

 熊本県内の地域インフラとして独自仕様のICカードを発行することで、地域主体でのサービスを柔軟に展開できるようにし、地域住民の利便性と県内消費循環による地域経済の活性化をめざしたい考えだ。

川島 弘之