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NTT Com、ベトナムでのデータネットワークサービス提供を開始

 NTTコミュニケーションズ株式会社(以下、NTT Com)は13日、グループ企業のベトナムGlobal Data Service JSC(以下、GDS)と、ベトナム現地法人のNTT Communications(Vietnam)のもとで、ベトナム国内の拠点間を結ぶ企業向けデータネットワークサービスを同日より提供すると発表した。こうしたサービスを外資系通信事業者が提供するのは今回が初めてという。

 すでにNTT Comグループでは、ベトナムでデータセンターなどのサービスを提供しているが、ベトナムにおける通信サービスの提供に必要なライセンスを、GDSを通じて11月26日に取得。これに伴って、今回のサービス提供に至った。

 新サービスでは、ベトナム国内の異なる通信会社のネットワークを活用し、信頼性の高いデータネットワークサービスとして提供する。例えば、ユーザー企業のシステムが設置されたデータセンターとユーザー企業自身の拠点を結ぶ場合、異なる経路を持つ2つの通信会社のネットワークを組み合わせ、冗長構成で運用することにより、より安定的なICT基盤を提供できるようにするとのこと。またこのサービスでは、ベトナムの通信会社が用意しないSLAを提供することも可能とした。

 NTT Comグループは今後、GDSがハノイ市近郊に所有するデータセンターを用いたコロケーション/各種ホスティングなどのサービスと、今回のデータネットワークサービスを組み合わせ、ベトナム国内で幅広いICTソリューションをワンストップで提供していく考え。またこうしたサービス提供の際には、保守責任や連絡窓口、契約会社、請求元などもNTT Comグループに一本化されるので、ユーザー企業にとっても大きなメリットがあるとしている。

(石井 一志)