富士通、長野工場に「地中熱」採熱システムを導入

　富士通株式会社は4日、地中熱を採熱するシステムを長野工場（長野県長野市）に導入し、1月上旬より運用を開始すると発表した。同社グループで初となる。

　同システムは、工場敷地内の地中に採熱管を埋め込み、そこで得た地中熱を熱源として、24時間稼働しているクリーンルームなどの空調用温水設備へ供給する。温水の熱源として地下水を直接利用するのではなく、地中熱のみを利用するのが特徴という。

工場敷地内の道路の地中に、採熱管を31本埋め込み地中熱交換器を形成し、そこで得た地中熱を熱源としてヒートポンプチラーで温水を製造。24時間稼働しているクリーンルームなどの空調用温水設備に供給する

　同システム導入により、従来のガスボイラーシステムによる温水製造と比べて、原油換算で年間約47kLの省エネ、年間120tのCO2排出量削減が可能という。今後、同システムの効果検証と運用ノウハウの蓄積を進め、グループ各拠点への横展開を検討する考え。