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DNP、業務プロセス自動化RPAの領域でPKSHA Associatesと協業、「DNPかんたん操作RPA(DKSR)」を提供
2024年12月2日 08:30
大日本印刷株式会社(DNP)は11月29日、プログラミング不要なノーコードRPAソリューションを開発・提供する株式会社PKSHA Associatesと、業務プロセスを自動化するRPAの分野で協業すると発表した。
DNPのマーケティング支援サービスとPKSHA AssociatesのRPAソリューションを掛け合わせて提供することで、顧客企業などの業務効率化を一層進めていくと説明。また、両社の強みを掛け合わせて、人間の判断が必要な業務に対しても、RPAで対応していくための機能開発を進めるとしている。
協業の一環として、DNPは、実務担当者が簡易に活用できるRPAソリューション「DNPかんたん操作RPA(DKSR)」を12月2日から提供する。
DNPでは、ECサイトの構築・運用支援や、デジタルチラシサービスなど、企業のマーケティングやコミュニケーションを支援する各種サービスを提供している。これらのサービスとRPAソリューションを掛け合わせることで、ECサイトの更新・管理、売り上げ集計といった日々の業務や、顧客・売り上げデータの集計、Web広告の月次レポート作成など、さまざまな定型業務の自動化・効率化を可能にする。
ECサイトの運用企業では、担当者が日々報告書を作成することが多く、特に膨大な数の商品情報を扱う場合など、報告書作成の負荷が高く、集計ミスが発生しやすいといった課題がある。今回のRPAソリューションの導入により、担当者の作業として想定される、1)受注や配送の実績など各種データのダウンロード、2)各種データ統合、3)データに基づいた日報作成、4)関係者へ送付――といったプロセスを自動化し、業務の効率化とともに集計ミスなどを低減する。
また、デジタルチラシサービスとの連動の場合では、RPAソリューションが指示書の内容に基づき、入稿用のポータルサイト上での配信コンテンツの登録・配信設定をRPAが代行(自動化)する。これにより、従来担当者が行っていた、1)チラシ用の画像や商品原稿の制作、2)入稿用のポータルサイトにログイン、3)どのコンテンツを・どの店舗に・どの期間で掲載するのかなど指示書の確認、4)手作業で該当する画像やテキストを入力、5)配信期間などの設定、6)承認――といった作業のうち、1)と6)のみを行うだけでよくなり、運用業務負荷の削減が期待できるとしている。
DNPは、RPAソリューションを掛け合わせたマーケティング関連サービスを、流通企業やメーカー企業などへ提供していく。今後も両社で、現在のRPAソリューションでは対応が難しいマーケティングにかかわるシナリオ立案、制作を含めた運用業務などの非定型業務に向けたRPA機能の拡充・開発を進めていくとしている。DNPは、サービスの提供により2027年3月までに累計10億円の売り上げを目指す。