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ベリサーブ、音や画像に関するテストを自動化する新サービスを提供

音と画像の判定結果を数値化・見える化し機械的に判定

 株式会社ベリサーブは8日、家電製品、自動車、医療機器、建設機械、モビリティ、エンターテイメント(ゲーム機器含む)など、幅広い製品やサービスにおいて、音や画像を評価するためのテスト自動化環境を構築する「音と画像のテスト自動化環境構築サービス」を提供開始すると発表した。

 音と画像のテスト自動化環境構築サービスは、独自開発の「判定システム」により、音と画像の判定結果を数値化・見える化し、機械的に判定する「テスト自動化」環境を構築するサービス。

 従来、音や画像のテスト判定は人間による評価に依存せざるを得ず、機械的な判定による自動化が難しかったが、このサービスでは、テスト実行の精度と再現性を向上させており、人の感覚ではとらえきれない差分も見逃さず、数値化による客観的な評価を行えるという。

 このうち音については、ベリサーブが開発した「判定システム」により、音の有無、大小、高低、ブザー音、人の声など、さまざまな音の入出力判定が可能。テスト対象機に信号を入力し、出力された信号の特徴を周波数領域で解析するスペクトル分析により、テスト対象機器の音がアンプからの指示通りに出力されているかどうかをリアルタイムで評価できるとした。

 また音の入出力を数値化することで、機械的な判定が可能となり、人による評価に依存しないテスト自動化環境を構築できる点も特徴。製品開発において繰り返し行うテストの効率化と工数削減に貢献する。

 一方の画像については、操作指示を行ったテスト対象機器をWebカメラで取得したキャプチャデータと、あらかじめ用意した比較元の画像データを比較して、一致率を算出する仕組み。さらに、ログデータを使用した評価も行えるため、潜在的な不具合があった場合でも、ログを通じたテストケースとのトレーサビリティを取れ、不具合発見時のデバッグや、テストデータをセットにしたテストケースの資産化が容易になるとした。