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オラクル、経営管理ソリューション「NetSuite EPM」を日本で提供

 日本オラクル株式会社は17日、「NetSuite Planning and Budgeting」と「NetSuite Account Reconciliation」を含む経営管理ソリューション「NetSuite Enterprise Performance Management(EPM)」を日本で導入する計画を発表した。近日中に、日本での提供開始を予定する。

 NetSuite EPMは、「Oracle Fusion Cloud Enterprise Performance Management」を基盤に構築され、NetSuiteにシームレスに統合されている。NetSuite EPMを導入することで、日本企業は組織全体にわたる計画、予算、予測、勘定調整、決算、およびレポーティングプロセスを統合し、可視性を高めることで、意思決定を強化し、成長を促進できるとしている。

 NetSuite EPMに含まれる機能のうち、計画・予算編成では、手間のかかる計画と予算編成プロセスを自動化する。共同作業が可能で拡張性の高い単一のソリューション内で、予算、予測、シナリオ計画、レポートを迅速かつ簡単に作成できるようになる。財務担当者は、予測AIアルゴリズムを使用して計画、予測、差異を継続的に監視および分析することで、意思決定を改善・迅速化できる。また、財務担当者はAI機能を活用して、トレンド、異常値、相関関係を明らかにできる。

 勘定調整では、買掛金、売掛金、銀行取引、クレジットカード取引、前払い勘定、未払い金、固定資産勘定、企業間取引、その他の貸借対照表勘定の調整プロセスを合理化し、自動化する。財務部門は、さまざまなソースからの財務データの集約に関わる複雑で時間のかかるタスクを自動化して、決算プロセス全体の正確性とスピードを向上させられる。このソリューションは、あらゆる調整プロセスの標準化と自動化、内部財務管理の強化、より正確な財務諸表の作成、決算の迅速化に役立つ。

 収益性とコスト管理では、どの顧客、製品、事業部門が収益を上げているかをより深く理解できる。このソリューションにより、財務担当者は、より情報に基づいた意思決定を行って、事業の方向性を決定し、リソースをより効果的に配分できる。

 ナラティブレポーティングでは、説明用の文章を財務諸表やデータと合わせて単一のレポートにまとめることで、財務データの文脈化を支援する。このソリューションにより、財務チームは一元化されたスペースで簡単に共同作業を行い、経営および規制レポートを定義、作成、レビュー、公開できる。

 税務申告では、税務申告プロセスを簡素化して自動化することで、多国籍企業がOECDのCbCR(country-by-country reporting)義務に効率的に準拠できるようにする。このワークフロー、タスク管理、移転価格設定機能により、財務チームは税務申告のスピードと精度を向上させられるとしている。