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秋田ケーブルテレビ、アット東京のATBeXを活用したクラウド上のケーブルテレビ加入者管理システムへの閉域接続で実証実験

 株式会社アット東京と株式会社秋田ケーブルテレビは17日、パブリッククラウド基盤上に構築されたケーブルテレビ加入者管理システム「DIGITAL CableBase EE(以下、DCBEE)」への接続に、アット東京のネットワークサービスプラットフォーム「ATBeX」を活用した閉域環境による接続実証実験を行うと発表した。実証実験は2024年8月1日から10月末までを目途に実施予定。

 DCBEEは、NECネッツエスアイ株式会社が提供する、ケーブルテレビ業界で広く使用されている業務管理ソフトウェア。ケーブルテレビ事業者の業務プロセスを一元管理し、効率化を可能とし、顧客満足度の向上、業務効率化やスピード経営を実現するビジネスプロセスリエンジニアリングソリューション。

 現在、秋田ケーブルテレビはクラウド上のDCBEEに、インターネット回線を用いたIPsec VPNで接続している。今回の実証実験では、ATBeXを活用したクラウド上のDCBEEと閉域環境による接続を行うことで、業務通信の可用性の向上、帯域確保による通信品質の向上および安全性の向上を見込む。

 秋田ケーブルテレビは、事業継続やサイバー攻撃対策などを目的として、ATBeXを活用したオンプレミスストレージへのDCBEEバックアップデータの保存や、ATBeXが提供する広域プラットフォームを活用したマルチリージョン化による大災害時のリカバリ環境構築なども検討しており、これらの試みは秋田ケーブルテレビの顧客にとって、より安心で高品質なサービス提供につながるものとなるとしている。

 また、アット東京は、これまでインターネット回線を用いたIPsec VPNのみであったクラウド上のDCBEEへの接続が、ATBeX経由による閉域環境の接続が可能になることで、DCBEE利用事業者にとって、より安定したサービス利のための選択肢が増え、全国のケーブルテレビ事業者に、より付加価値の高いサービス提供ができるとしている。