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CelonisとNECが新たな実証を開始、生成AI「cotomi」とプロセスインテリジェンスを連携

 Celonis株式会社と日本電気株式会社(以下、NEC)は28日、NECが開発した生成AI「cotomi(コトミ)」と、Celonisのプロセスインテリジェンスプラットフォームを連携させたサービスの実証を、5月より開始したと発表した。なお、両社は2023年8月に戦略的パートナーシップを締結していたが、今回の実証はその一環になるという。

 NECは2023年から、Celonisの生成AIとプロセスマイニング技術を活用した機能検証を実施しており、同プログラム内で生成AIを活用することにより、プロセスマイニングの専門知識を保持しない社員であっても、自然な日本語を用いてリアルタイムにプロセスマイニングの利点を活用し、業務を分析できるようになったという。またその結果、受注管理での遅延や手戻りによる後続業務の遅れなどの業務を改善できる効果を確認したとのこと。

 今回の実証では、新たにcotomiとCelonisのプロセスマイニング技術を連携させ、プロセスマイニングの専門知識を保持しないユーザーが、多量の文章を読まなくてもcotomiを介した自然言語による会話により、業務プロセスを可視化・分析する方法を短時間で得られることを検証する。

 なおNECでは、今回の両製品・サービスの連携により、企業における意思決定スピードの迅速化と分析アクセシビリティを向上するコンサルティングサービスの提供を可能にし、その結果として、短時間で高品質な業務改革の実現に貢献できると、連携の効果を説明している。

 両社では今後も、パートナーシップ連携を強化し、CelonisのテクノロジーとNECの生成AIを活用することで、顧客の業務プロセスの分析や業務変革を進めていく考えだ。