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デージーネット、ネットワーク管理支援の「netbox」と組み合わせてSSL証明書の有効期限を管理できるプラグインを無償公開

 株式会社デージーネットは14日、データセンター管理(DCIM)やIPアドレス管理(IPAM)の機能を兼ね備えたOSSの「netbox」と組み合わせることで、SSL証明書の有効期限の監視を行える「netbox-certchecker」を、同社ホームページで無償公開した。

 netbox-certcheckerは、netboxの中でSSL証明書の管理・有効期限の検査を行うためのプラグイン。

 netboxは、OSSのネットワーク機器管理支援ソフトウェアで、サーバーなど機器の配置場所やラック・配線の管理と、IPアドレスの管理を行えるが、システムに付随しているSSL証明書の管理はできなかった。

 そこで、デージーネットでは、netboxと組み合わせて利用できるSSL証明書の有効期限管理プラグインとして、netbox-certcheckerを開発。netbox-certcheckerを利用することで、SSL証明書の情報として、SSL証明書の識別名称、SSL証明書が利用されているデバイス、SSL証明書を利用しているURL、SSL証明書ファイル本体を登録できる。

 netbox-certcheckerに実際のSSL証明書ファイルをアップロードすることで、SSL証明書の利用開始日や有効期限をWeb画面で参照できるようになる。これにより、有効期限を間違えることなく登録できる。

 また、netbox-certcheckerに登録したURLにアクセスし、自動でSSL証明書の検証を行い、検証を行った結果、事前に設定しておいた更新日を過ぎていた場合にはアラートメールを送付し、更新日を通知する。

 netbox-certcheckerでは、URL監視やアラート送信を、netbox本体・プラグインのソースコードではなく、外部スクリプトとして実装している。公開されている内容では「HTTPS通信」による監視と、「メール」によるアラート通知のみだが、スクリプトをカスタマイズすることで、SMTPSやIMAPSへの対応や、チャットサービスへのアラート通知が可能になる。

 netbox-certcheckerを導入することで、SSL証明書の期限切れによるサービス停止などの障害を未然に防ぐことができ、SSL証明書運用の手間を軽減するとともに、SSL証明書を含めたサーバーの一括管理が可能になる。

 デージーネットでは、netboxの構築やnetbox-certcheckerのインストールが不安な企業向けに、構築サービスも提供している。デージーネットで利用しているOSSは多岐にわたり、顧客に合ったOSSでシステム構築を行えるとしている。