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マクニカ、Ohaloの非構造化データ可視化ソリューションを取り扱いを開始

 株式会社マクニカは11日、英Ohaloの非構造化データ可視化ソリューション「Data X-Ray」を、日本国内で販売開始すると発表した。

 マクニカでは、データの中でも企業データ全体の80%以上を占めるのが、ファイルやメールなどの「非構造化データ」で、非構造化データは誰でも容易にデータの作成や移動が可能であるため、「どこに機密データがあるのかを可視化できていない」、そしてそれ故に「守るべき機密データに対して適切なセキュリティを担保できていない」という問題を引き起こすと説明。こうした課題に対し、Data X-Rayは、さまざまなデータソースに散在するファイルを可視化・保護する。

 Data X-Rayは、複数のデータ保管環境(各種SaaS/IaaS/オンプレミスファイルサーバーなど)に対して一括でスキャンを実行し、全てのファイルの情報を取得することで、セキュリティ管理者が認識していない機密データの存在をあぶり出す。従業員氏名や取引先社名といった、特定の情報を含むファイルの一括検索もできる。

 スキャンにより発見したファイルに対して、生成AI(大規模言語モデル)を活用して契約書、請求書、企画書といったファイルの分類・タグ付けを行う。従来製品ではデータ分類のために複雑な正規表現や辞書データの作りこみが必要であったり、日本語対応が不十分であったりと、実用面でさまざまな課題があったが、Data X-RayのAI Auto Classification機能はこれらの課題を解消し、簡単かつ高精度にデータの分類が可能としている。

 また、機密データを含むファイルへのアクセスや書き換えといったファイルアクティビティを監視し、セキュリティポリシーやコンプライアンスに反するデータ利用を可視化する。

 マクニカは、Data X-Rayの提供を通じて、日本企業におけるデータ活用の推進とセキュリティの強化を支援していくとしている。